1/13ページ目 あの事件から一日がたった土曜日。 昨日のことが全国にニュースが流れることはなかった。 流石警察。 まさか「映画の撮影です」と言ってごまかすとは思ってなかった。 それを信じる野次馬も野次馬だ。 アホらしい… とにかく、何もなかったかのように、いつも通りに皆過ごしていた。 …俺を除いて。 「…なあ、何でお前はまだここにいるんだ?」 居候、晴夏に聞いた。 「だって、ボク他に行くとこないんだもん」 またしても即答。 聞いた俺がバカだった。 これからは彼女に質問をするのを控えようと思う。 ちなみに彼女が俺の家に居座っている本当の理由は、家に帰るためのお金が無いからだ。 もちろん俺にはそんな金はない。 これでも切り詰めてるってのに… 「…ねぇ、流…」 真剣な顔でこっちを見てきたので、何かわかったのかと思い、晴夏の方を向いた。 「昼ご飯まだ?」 純粋ゆえなのだろうが、かなり期待していたため心へのダメージは大きい。 ちなみに時刻は11:00、そう言いたいのはわかる。 …というか、こいつは中学生だよな? 思考が小学生ぐらいにしか思えないんだが… ま、どうでもいいか。 考えごとをしながら、ポケットを探る。 「…キャンディいるか?」 俺はポケットから手のひら一杯に飴を取り出し、テーブルに広げた。 晴夏は少し驚いた後、俺を見た。 「…う、うん。何味があるの?」 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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