「壱流…優しく笑うの」 壱流というのは多分話の流れから、“琉飛の大好きな人”なんだろう。 「…晴も…利央も…俺も。…すごいんだよ、光」 「光?」 「うん。…俺の大好きな女の子…、光ってゆうの」 「…すごいな。俺の大切な女の子も光だよ」 太陽みたいな暖かくて、優しい笑顔を持ってる彼女の顔が頭に浮かぶ。 蓮の隣でずっと笑っていて欲しい、そんな存在。 「光って名前…すごいのかもね」 「そうだな」 「…東吾の方の…光は、よく…笑う?」 「ああ、絶大なパワーを持ってる笑顔をずっと浮かべてる」 その笑顔を他人に向けるたび、蓮の眉がピクリと動く様子を思い出し少し吹き出した。 「…いっしょ」 「琉飛の方の光も、…よく笑う?」 「うん。…難攻不落なうちのボスを落とすぐらい…すごいよ」 「すごいな、それ」 笑い合ってると、携帯がポケットで震えた。 液晶を見ると、部下の皆からの「何処にいるんですか」というメールの嵐。 「悪い、…帰らなくちゃいけないみたいだ」 「ん、…俺も」 ブランコから立ち上がり、向かい合う。 「ゼリー…、ごちそうさま」 「ん」 ごそごそとみかんゼリーが大量に入った袋を持った琉飛を見つめる。 …また、会えると良いな、なんてらしくもない思いが胸を過る。 「会えるよ」 「え?」 「また…俺と東吾」 「なんで?」 「…カン」 その返答に吹き出すと、琉飛も柔らかく微笑んだ。 「琉飛のカンは当たるのか?」 「…百発百中」 「ははっ、楽しみだな」 それは、満天の星空の下で起こった不思議な不思議な出会い。 (…東吾、氷野グループの…社長さんだったんだ) (…琉飛、芸能人だったのか) (ん、東吾のとこから出る…新しいソフトウェアの…イメージキャラクター) (…琉飛のカン、すごいな) (ふふ、…でしょ?) <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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