落下した鉄パイプが頭を貫通
 2016年10月14日、東京都港区六本木のビルの外壁改修工事現場から鉄パイプが落下し、真下の歩道を歩いていた男性(77)の頭部に刺さり死亡する事故が起きた。

 落下した鉄パイプは下桟という足場部材の一部で、長さ187センチ、太さ3センチ。マンション10階付近から落下したとみられ、真下を歩いていた男性のこめかみ部分に刺さり、頭部の逆側に貫通。男性は何度か叫び声をあげていたが、間もなく意識不明の状態となった。救助隊が刺さった鉄パイプを切断し、病院に搬送されたが、脳挫傷により死亡。一緒に歩いていた妻にけがはなかった。

 現場の足場はネット状のもので覆われ、3階部分には防護パネルが取り付けられていたが、工事関係者が誤って鉄パイプを落とした場所は防護パネル未設置部分であった。警察は安全対策を怠ったとして工事の元請けの現場監督と、下請けの作業責任者を業務上過失致死の疑いで書類送検している。


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