ダニエル・ホエヴェル（Daniel Hoevels 1978年3月10日生）［スウェーデン・俳優］
2008年12月6日、オーストリア首都・ウィーンのブルグ劇場で上演されていたフリードリヒ・フォン・シラーの『メアリー・スチュアート』のワンシーンでその事故は起きた。
ホエヴェルは最終幕で自分の首を切るシーンを演じていたが、本来自殺シーンで用いるはずのブリキのナイフが、なぜか本物の鋭いナイフにすり変わっていた。溢れ出る血を見た観客は、素晴らしい特殊効果とリアルな自殺シーンに大満足し、ホエヴェルに賞賛の拍手を送っていたが、カーテンコールになっても彼が立ち上がらず、動かなかったためようやく異変に気が付いたという。
ホエヴェルは病院に救急搬送され、多量の出血はあったものの、幸い傷が頚動脈をそれていたため一命は取り留めた。警察は事故と事件の両面で捜査、共演者や舞台スタッフ、関係者を取り調べたが原因はわからなかった。一部ではライバルによる嫉妬心の犠牲になったのではないかという噂まで飛び交ったが、真相は不明である。
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